花魂 HANADAMA

花魂 HANADAMA
花とやもり チラシ

2010年8月30日月曜日

「花骸 -はなむくろ-」新篇書き始めました *8.30記

上野雄次さんの花いけに触発された詩を書き始めました。
「花骸-はなむくろ-」の続篇ですが、新篇としておきます。
書き出しは、このようになっています。
完成作では変わるかもしれません。
そして、「花魂 HANADAMA」では、即興詩唱として詠まれますから、
このとおりの形を、本番での完成品にはしないと思います。
何らかの、その時の感覚が、作品を変化させます。
そして、『花骸 -はなむくろ-』というからには、
初演どおり、「ヤマビル」の声を、また発声したいと思います。
意味だけを伝えようとするのではないということ。
そこには、即興性が、少しでもあるということを、私としては明記したいと思います。

(書き始め)
蝶が舞う道に
駆け抜ける蜥蜴(とかげ)の残像
蟬たちは空を向いて腕を折り
屍をさらす夏の日

この道はもう
何度も歩いてきた
学生時代から繰り返して
記憶に残る
後ろ姿だけの人々
追い越されて
どこに行こうとする
誰なのか
知らない人の背中を見送っている
葉陰に隠れ
樹の向こうに隠れて
その人の姿は見えなくなった
(つづく)

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