毎月第三水曜日、西荻窪の奇聞屋で、朗読の会がありました。
今日の参加者は12人です。多い部類です。
「花魂 HANADAMA」の試みとして、西行の『山家集』から、秋の花にまつわる歌を、五人の参加者に任意に選んでいただき、私はそれを知らないまま、詠み上げられた歌をもとにして即興詩を詠みました。
花にまつわるものなので、トルコキキョウを背中に挿し、私が詠み終えるごとに、ひとつずつ花を千切って捨てていきました。
どのように映ったでしょうか?
奇聞屋を練習の場に使う気はありません。これはこれなりに、私の表現として行いました。
トロッタ12にちなんだ詩として、田中修一さんがシリーズで作曲している、『ムーヴメント』のもとになった詩、『亂譜』『瓦礫の王』『未來の神話』を詠みました。これもまた、即興です。そもそも、ピアノが即興演奏です。そういえばずっと、奇聞屋では、吉川正夫さんの弾く即興ピアノで詠んでいたのであり、即興にまったく無縁というわけではないのでした。
これはきちんと書いておかなければなりませんが、吉川正夫さんのピアノが素晴らしかった。会場に着いてから詩をお渡ししたのですが、読み込んでおられ、『亂譜』の世界にふさわしい演奏をしてくださいました。ありがとうございます。
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